子なし夫婦の介護は誰がする?費用と備えのリアル

子なし夫婦の介護への備えのリアル 子なし夫婦の暮らし

こんにちは、yushiです。
関東在住の40代前半子なし共働き夫婦、3年後のセミリタイア(サイドFIRE・バリスタFIRE)を目指しています。

💡この記事は「子どもがいない夫婦は、将来の介護をどうするつもりなのか」と気になる方に向けて書いています。専門的な制度の解説というより、私たち夫婦が今どこまで考えていて、どこをあえて考えないことにしているのか、その線引きを正直にお伝えするものです。

「子なし夫婦は将来誰が介護するの?」という不安は、ネットでもよく見かける定番の疑問です。

私自身、この言葉を目にするたびにモヤッとしつつも、では実際にいくらかかるのか、我が家はどう備えているのかを、これまできちんと言語化してきませんでした。漠然とした不安のまま放置するより、一度自分の言葉にしてみようと思ったのが、この記事を書いたきっかけです。

以前、「子なし夫婦の老後は本当に悲惨?」という記事の中で、終活の一部として「介護施設に入った後、自宅はどうするか」という論点に触れました。ただこれは家や持ち物の整理の話で、「誰がどう介護を担うのか」「費用はどれくらいかかるのか」という本題そのものには踏み込んでいませんでした。

週2勤務でのセミリタイア試算の記事でも、「介護費用の増加は考慮しない」と前提から外しています。

正直に言うと考えるのが面倒で、これまでずっと避けてきたテーマです。今回はそこに向き合ってみたいと思います。

介護費用の平均はいくらか

公益財団法人生命保険文化センターの「2024年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、介護にかかった一時的な費用(住宅改修や介護用ベッドの購入など)は平均47.2万円、月々の費用(介護サービスの自己負担分など継続的にかかる費用)は平均9.0万円、介護を行った期間は平均55.0カ月(4年7カ月)とされています(2026年8月時点で参照)。単純に掛け合わせると、総額はおよそ540万円ほどになる計算です。

介護を行った場所別に見ると、月々の費用は在宅で平均5.3万円、施設で平均13.8万円と、倍以上の差があります。在宅か施設かという選択そのものが、そのまま総額に跳ね返ってくることが分かります。

一時費用には住宅改修や介護ベッド、ポータブルトイレの購入などが、月々の費用にはデイサービスの利用料や紙おむつ代など、継続的にかかるものが含まれるようです。ただしこれはあくまで平均値で、要介護度や在宅・施設の選び方によって実際の金額は大きく変わってきます。あくまで「大まかな目安」として受け止めるのがよさそうです。

我が家の場合|「600万円」の根拠と、あえて詰めない理由

我が家はまだかなり漠然とした段階ですが、介護費としていつか600万円くらいはかかるだろうと見込み、ライフプランニングにはその金額を組み込んでいます。正確なシミュレーションというより、「これくらい確保しておけば、いざという時に慌てずに済むだろう」という感覚値です。

この金額が多いのか少ないのか、正直まだ私自身もよく分かっていません。ただ、上の平均額(約540万円)と大きくは離れていないので、少なくとも桁を外してはいなさそうだ、というくらいの手応えはあります。

一方で、「どの施設にするか」「誰に頼るか」といった具体的な部分は、あえて今は決めていません。理由はシンプルで、今調べたところでどうせ忘れますし、実際に必要になる10年後・20年後には、制度も選択肢も今とは変わっているはずだからです。

今の時点で細部まで詰め込むより、いざという時に困らない金額だけ確保しておくほうが、労力に見合うと考えています。私にとって今できる備えは、情報収集ではなくお金の準備、というのが今の結論です。この600万円という数字も、毎月公開している資産推移の中で、今後見直しが必要になれば都度更新していくつもりです。

「自宅にいたい」より「相手に負担をかけない」を優先する

私は夫に、「ボケたら容赦なく病院へ送ってくれ」と伝えてあります。わりと軽いトーンで言った言葉ですが、本心でもあります。

本当は、最後まで自宅で過ごせたら理想だな、という気持ちはあります。でも、それを叶えるために相手に無理をさせるのだとしたら、私は迷わず施設を選んでほしい。「自宅にいたいかどうか」より「相手に負担をかけないかどうか」の方が、私たち夫婦にとっては優先順位が高いんです。これは介護に限らず、私たちがいろいろな場面で大事にしている考え方でもあります。

以前の「老後は悲惨?」の記事でも書きましたが、私は「子どもに老後の介護を担わせるべきではない」と考えています。子どもがいる家庭であっても、基本的には子どもに頼るべきではないというのが私のスタンスです。

子なし夫婦の老後は本当に悲惨?「みじめ」と言われる理由を当事者夫婦が考えてみた
💡この記事はこんな方に向けて書いています:・「子なし夫婦の老後は悲惨」と言われてもやもやしている方・子どもがいない将来について漠然とした不安がある方・老後資金や終活について何から始めればいいか知りたい方・子なし夫婦のリアルな体験談や考え方を…

ただ、頼るべきではないのと、いざという時に相談できる相手がいるかどうかは別の話です。子どもがいれば、頼りはしなくても相談相手にはなり得ます。私たちの場合、相談できる相手も基本的にはお互いしかいません。だからこそ「自宅にいたい」という自分の希望より、「相手を追い詰めない」という約束の方を優先しておきたい。二人の関係そのものが、そのままセーフティネットだからです。

私と夫の温度差|「頼れる私」と「抱え込みそうな夫」

自分で言うのもなんですが、私は夫の介護が必要になったとき、適度にお金を使い、適度に人に頼れる気がしています。困ったら誰かに頼ればいい、くらいの感覚です。完璧に自分でやろうとするより、使えるお金やサービスは遠慮なく使う方が、結果的に長続きすると思っているからです。

一方で夫は、一人で抱え込んでしまいそうな気配があります。誰にも相談せず自分だけで何とかしようとしてしまいそうで、私が一番心配しているところです。

この温度差について、夫婦で腰を据えて話したことはまだありません。この記事を書きながら、そろそろちゃんと話す機会を作った方がいいのかもしれない、と思っています。せめて、いざという時にどこへ相談すればいいのか、窓口の存在だけでも二人で共有しておきたいところです。

もしこの記事を読んでいる方の中にも、パートナーの「抱え込みそうな気配」に心当たりがある人がいたら、介護が現実になる前に一度話しておいて損はないと思います。

まとめ|今できることは、お金のことだけ

今のところ、介護に向けて具体的に動いていることはありません。唯一やっているのは、費用の目安をライフプランニングに織り込んでおくことだけです。制度や選択肢を先回りして調べるより、まずはお金の面で困らないようにしておく。それが、今の私たちにとって一番現実的な備え方だと思っています。曖昧なままにしておく部分と、数字で決めておく部分。その線引きさえできていれば、今はそれで十分だと思うようにしています。

介護に正解はきっとありません。ただ、「どんな備え方が自分たちらしいか」を夫婦で決めておくことはできる。それだけでも、漠然とした不安は少し小さくなる気がしています。

「相続」や「身元保証人」の問題も、子なし夫婦にとっては避けて通れないテーマですが、それはまた別の記事で書こうと思います。もし同じように漠然とした不安を抱えている方がいたら、まずは「金額のイメージだけでも持っておく」ところから始めてみてはどうでしょうか。それだけでも、何も知らないまま不安がるより、ずっと気持ちが軽くなるはずです。

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